暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

乙一リベンジ。
大分前に読んだ失踪HOLIDAY(ISBN:4044253013)がラノベという先入観からかイマイチ楽しめなかったので、約一年ぶりに読んだんですがちょっと感動しました。乙一ってこんな上手かったっけ?みたいな。
展開が気になってどんどん読めるし、心理を描くのも上手いし、『せつなさの達人』って言われてるのが分かる。
…でも、さらっとしすぎててちょっと物足りないかな。どことなくラノベ臭がする気がするし(先入観かもしれない)。
相変わらず変なあとがきだったけど、嫌いじゃないです。
そういえば失踪HOLIDAYのあとがきに『あとがきで本編のフォローをする作者がいるけど最低だ』みたいな事が書いてあって、私もあとがきから読むのをよくやるので(特にあまり読んでない作家さんの場合)、相当共感した記憶が。内容に触れる解説とかも嫌なんだよね、でもだからって全然関係ない話されても困るんだけど。(なんだそれ…!)

あ、随分ラノベを嫌ってるような文章になっちゃったけど、決して嫌いじゃないです。十二国記とかキノとかその辺好き。神坂一とか川上稔とか普通に読みます。なのになんでこんな文になったんだろう…?