三月は深き紅の淵を

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

紅い表紙の稀覯本、「三月は深き紅の淵を」を巡る四つのストーリー。ぞくぞくします。
全編通じて本がメインの話なので、本好きとしてはすごくときめく。第一部からいっきにはまりました。あんな老人達になりたいなぁ…。しかもあの屋敷!本がたくさん!夢のようです。
ストーリーは二部かな。スピード感と緊張感があってよかった。謎と好奇心と希望が溢れてて読まされる感じ。
第四部は物語とそれを書いている作者の視点、八雲を巡る話が入り交じって、かなり複雑だったけど楽しかった。これが一番ぞくぞくしたなぁ…でもちょっと尻切れトンボ。
どの話にも小泉八雲が出てきて、私この人の作品は怖いっていうイメージがあって(だって耳なし芳一とか書いた人でしょ!?)読んだ事なかったんだけど、ちょっと興味持ちました。もし読めたら松江の記念館にも行ってみたい。

↓ちなみに読むならこれかなぁ…。
怪談・奇談 (講談社学術文庫)

怪談・奇談 (講談社学術文庫)