すべてがFになる

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

森博嗣さん初読。工学部建築学助教授の犀川と学部生の萌絵が出てくるミステリー、S&Mシリーズ一作目です。
密室殺人モノですが死体がむごいことになってて、人死に系は割と軽めのモノばかり読んでた私にはちょっと刺激が強かったです。これ、猟奇じゃないの…?
全体的に理系の人が書きました的な雰囲気がそこはかとなく漂っていて、ちょっと独特な印象です。コンピュータやロボットが当たり前に登場するし理系用語も出てくるので、数学や物理に拒否反応ある人には厳しいかも。
それにしても、よく森さんもこんなの思いつくよなぁ…。トリックというより全体像としての発想がすごいと思う。
面白かったし相性も良いような気がするので、二作目の『冷たい密室と博士たち』も買ってきました。勉強の合間にちまちま読もう。
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)


…内容には全く関係ないことですが、ミステリィとかストーリィとかロビィとか、この小さい『ィ』が一々気になる。司馬遼太郎の『たれ』を読む時と同じ感覚だ…。嫌じゃないんだけど、気に障る。ホームページを見ると森さんは常にこのィのようなので、早く慣れちゃいたいなぁ…。