チョコレート工場の秘密

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)

12日にチャーリーとチョコレート工場を観に行く事になったので、原作を友達に借りて読んでみました。
児童書は『頑張ってる良い子には神様から思いがけないプレゼントがあるよっ☆』的な胡散臭い匂いが漂ってる気がしてなんとなく敬遠してたんだけど、面白かったです。いや、その匂いはぷんぷん感じたんだけど、誰もが普段何気なく買っているチョコレートの中にとても素晴らしいチャンスが入っている事に対するどきどき感とか、ワンカ氏のぶっ飛んだチョコレート工場の中とか、そういうのに紛れてあんま気にならなかった。ラストはやっぱりな、と思ってちょっと冷めちゃったけど…。

なんか、一つ一つの演出にユーモアが効いているというか、楽しいのにシビアでかなり好きでした。登場人物の名前から始まって、悪い子への対処の仕方とか、馬鹿馬鹿しくシュールでかなりツボ。
ワンカ氏も『みんなで楽しくいきましょうよ、ね!』なハイテンション人間かと思いきや自分本位な冷たい発言をしたりして、こういう微妙なギャップがすごく楽しい。
あと、ジョウじいちゃんがすごくいいおじいちゃんだ…子供心を忘れてないというか、あぁもう、がんばってもっと長生きしろよ。

著者のロアルド・ダールさんは児童書以外にも色々書いてるみたいなので、機会があったら読んでみたいな。
…てゆーか、これで映画つまらなかったらショックだ…。